介護職を離れてから時間が経過すると、体力が低下するという人が少なくありません。出産、子育てを経てから復職したら、体力が追いつかなくなっていたという話は多いです。一般的にブランクが3年を過ぎると、復職を躊躇する人が多くなると言われています。介護の仕事内容、コミュニケーションの取り方などを忘れてしまう人が増えてくるためです。当然ながらブランクが長ければ長いほど、以前の感覚を取り戻すのに時間を要します。

一方で復職をしてよかったという声も多いです。復職を希望する人は、介護職にこだわりや思い入れを持っていることが少なくありません。復職をして成功する人の特徴は、介護の仕事が好きであることです。逆に介護の仕事に嫌気が差して辞めた人は、復職をしても後悔するケースが目立ちます。やりがいを感じられるかどうかは、自分の気持ちが大きく影響するわけです。

復職後に苦労しないためには、いきなりフルタイムで復職するのではなく、パート勤務からスタートするのも手です。時短勤務であれば体力に自信のない人、家事と両立させたい人なども働けるでしょう。復職後の失敗を避けるためには、復職前の職場見学が欠かせません。同じ職場に戻るのであれば、仕事内容や職場の雰囲気などに大きな違いはないと考えられますが、別の職場に行くとなれば話は違ってきます。人間関係や雰囲気がよい職場は、スタッフの表情に覇気を感じられることが多いです。逆にスタッフに元気がなく、疲れた症状をしている職場は避けたほうが無難でしょう。