少子高齢化が進行する日本において、深刻な問題となっているのが介護職の人材不足です。実際に介護業界が行った労働実態調査においても、半数を超える6割以上の事業所が人手不足感を感じていると回答しています。国もこの状況に対して、賃金の上昇が見込めるように介護職員の処遇改善加算を行ったものの、効果は限定的であり、抜本的な改善には至っていない状況です。この様に、介護の現場は深刻な人材不足に悩んでいます。

そのため、結婚や育児で一度現場を離れてしまった介護職員に関しても、高いニーズがあります。フルタイムでの労働が難しい方でも働きやすい様にパートタイムで働ける様な労働環境を提供する事業所も少なくありません。また、ブランクのある方向けにフォローアップ研修や復職プログラムを用意するなど、藁にもすがる思いで人材確保に各事業所が取り組んでいると言われています。

今後は介護を必要とする団塊の世代が増えていくため、人手不足に悩まされている事業所は早急な対策が急がれており、介護職員不足を解決するための即戦力の採用と、中長期な介護職員確保のための採用スキームを真剣に考える必要があります。

また、このような現状は働く側からすると、介護業界は売り手市場と言えるので、ブランクがあってもネガティブに捉えなくて済みます。労働条件やフォロー体制などをしっかりと見極めた仕事探しを行えば、働きやすい環境を見つけることができるでしょう。焦らずにしっかりと求人チェックして、就職先を探せば納得できる職場と出会える可能性は高まるはずです。